【ネタバレ注意】
この記事は、第3期第1話(第49話)の内容に触れています。
まだ見ていない方は、ご注意ください。
薬屋のひとりごと、第3期がついに始まりましたね。この記事は、第3期第1話(第49話)の内容に触れています。
まだ見ていない方は、ご注意ください。
後宮を出た猫猫(マオマオ)の、
花街での日常から幕を開けます。
朝ごはんのイナゴと、少年が描いた一枚の絵。
そんな身近なところから、
国を揺るがす危機へと話が広がっていくんです。
前作までの因縁がしっかり効いてくる回なので、
第1期・第2期を見てから入るのがおすすめです。
薬屋のひとりごと 第3期第1話(第49話)のあらすじ
壬氏(ジンシ)のもとに、蝗害(コウガイ)の可能性を知らせる書簡が届きます。
子の一族の反乱の後だけに、
宮中の勢力争いが激しくなることを懸念するんです。
宮中では、皇后となる玉葉妃(ギョクヨウヒ)の
お披露目を兼ねた園遊会が開かれます。
里樹妃(リーシュヒ)の父・卯柳(ウリュウ)は、
玉袁(ギョクエン)に酒を注ぎながら、
内心では不満を抱えていました。
一方、後宮を出て1ヶ月がたった猫猫(マオマオ)は、
花街の緑青館で暮らしています。
朝餉に出たのは、親方が持ち帰ったイナゴの佃煮でした。
使い走りに出た猫猫(マオマオ)に、
趙迂(チョウウ)がついてきます。
趙迂(チョウウ)は市場で客の似顔絵を描き、
銅銭を稼ぐ特技を披露。
その絵の中に、2種類のイナゴの絵があったんです。
「もう一つの虫の時に不作になる」という
趙迂(チョウウ)の言葉に、
猫猫(マオマオ)は蝗害(コウガイ)の可能性に気づきます。
さらに猫猫(マオマオ)は、
本屋で見かけた古い図説を思い出します。
それは、子の一族の砦にあったはずの禁書でした。
李白(リハク)に頼んで、
本を売った元兵士の男を捕まえると、
男はイナゴの佃煮を見て「バッタだ!」と叫びます。
バッタが増えた翌年は、虫の害がひどくなるというんです。
砦の薬師が、
蝗害(コウガイ)を防ぐ研究もしていたことが明らかに。
猫猫(マオマオ)は、この危機を
壬氏(ジンシ)に伝えるべきだと判断します。
その夜、帝は壬氏(ジンシ)に
「そろそろ花を選ばせよう」と告げます。
壬氏(ジンシ)はひとり月を見上げ、
猫猫(マオマオ)の簪を取り出すのでした。
印象に残ったシーン
まずは、趙迂(チョウウ)のバッタの絵を見た猫猫(マオマオ)が、蝗害(コウガイ)に気づく瞬間です。
朝ごはんのイナゴや、何気ないスケッチ。
そんな身近な違和感から、
一気に国を揺るがす大災害へと話が広がるんです。
ゾクッとするような緊張感と、
猫猫(マオマオ)の観察眼の鋭さに、ぐっと引き込まれました。
次は、元兵士の前に趙迂(チョウウ)が顔を出しかけた場面です。
子の一族が処刑されたことを知っているからこそ、
猫猫(マオマオ)は咄嗟に趙迂(チョウウ)を遠ざけるんですね。
記憶を失った無邪気な少年を守ろうとする冷静さ。
見ているこちらまで、冷や汗をかいてしまいました。
そしてラストの、壬氏(ジンシ)の背中です。
帝から妻を迎えるよう促され、
猫猫(マオマオ)の簪を静かに見つめるんです。
皇族としての責任と、
宮中を離れて自由になった猫猫(マオマオ)への秘めた想い。
その間で揺れる切なさに、胸が締め付けられました。
キャストの演技について
猫猫(マオマオ)役の悠木碧さんは、日常と緊張の落差が見事でした。
緑青館での、けだるげで淡々とした語り口から、
バッタの絵に触れた瞬間の、静かな緊迫感へ。
大声で叫ぶのではなく、
低く引き締まった声で「蝗害(コウガイ)……」と呟くんです。
それだけで、事態の深刻さが伝わってきました。
趙迂(チョウウ)との小気味よい掛け合いと、
元兵士の前で見せる焦りと必死さ。
この対比も、しっかり効いていましたね。
壬氏(ジンシ)役の大塚剛央さんは、
書簡を精査する場面の、冷徹で聡明な声が印象的です。
花選びを促されたときの、
返答に詰まるような息遣いも忘れられません。
簪を見つめる場面の口数の少なさに、
内面の苦悩が、繊細に込められていました。
趙迂(チョウウ)役の藤原夏海さんは、自然な少年の声でした。
屈託なく絵を描く無邪気さの中に、
ふと危うさや幼さが同居しているんです。
だからこそ、見ているこちらも
「放っておけない」と思わされてしまうんですよね。
李白(リハク)役の赤羽根健治さんは、
頼みごとをきっちりこなす面倒見の良さが出ていました。
取り調べでも粗暴にならず、元兵士の境遇を察する。
そんな大人の余裕が、声の端々から伝わってきます。
本を売った元兵士の演技も、強く印象に残りました。
追い詰められた情けなさから、
「バッタだ!」と叫ぶ鬼気迫るトーンへの変化。
虫の害を肌で知る人の、
生々しい証言としての説得力がありました。
作画・演出について
イナゴの佃煮の描き込みが、とても緻密でした。通常のイナゴと、翅(ハネ)や脚がわずかに違うバッタ。
細部に目を凝らすほど、違和感に気づけるんです。
宮中と市井の、光と影の使い分けも見どころです。
華やかな園遊会でも、
玉袁(ギョクエン)と卯柳(ウリュウ)の盃の場面や、
壬氏(ジンシ)の表情には、冷たい影が落ちていました。
緑青館のまわりは、暖色系で活気のある雑踏。
それでも路地裏のやり取りには強い影が使われ、
日常のすぐ裏にある貧しさが浮かび上がります。
2つの視点がテンポよく絡み合い、
世界観にぐっと深みが出ていました。
巻物の文字や趙迂(チョウウ)のスケッチ、砦の図説。
それらを画面の中央に大胆に置くカット割りで、
情報を整理しながら、謎解きへ誘ってくれるんです。
イナゴの佃煮や、街角での似顔絵描き。
そんなコミカルな日常のやり取りが、
すべて本筋の謎につながっていく脚本も見事です。
そして終盤は、BGMを抑えた静けさの中、
夜空の月から、引き出しの簪へと移っていきます。
この余韻、本当に見事でした。
次回への期待
今回は、1話で完結する事件ではありませんでした。食糧難や宮中の勢力争い、
そして壬氏(ジンシ)と猫猫(マオマオ)の関係。
大きな要素が、一気に提示されたんです。
前作の禁書や趙迂(チョウウ)といった「落とし物」が、
新たな災いの予兆へと、地続きでつながっていく。
熱量は、前作からさらに右肩上がりです。
元兵士の手元に残る虫の図説には、何があるのでしょうか。
そして壬氏(ジンシ)は、帝の言葉にどう向き合うのか。
台詞や背景の細部にも、手掛かりが詰まった作品です。
ながら見ではなく、腰を据えて推理しながら、
じっくり楽しみたいですね。
次回も、猫猫(マオマオ)の観察眼から目が離せません。
金曜の夜が、今から待ち遠しいです。
次回の放送は・・・10月9日(金)・23:00〜
見逃し配信は・・・TVer 10月10日から~
見逃し配信は・・・TVer 10月10日から~


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